若い世代と学び合う〜インターンシップ生の皆さんと過ごした夏〜
今年もNPO法人アクションポート横浜のコーディネートで、「NPOで夏休みを利用して体験をしてみたい」と言う3人の大学生を受け入れました。
ピッピでは、5年前から主にとなりのいえ(学童保育、放課後等デイサービス等を運営)を中心にでインターンシップを受入れ、子どもたちは、スタッフよりも年齢の近い大学生との関わりを楽しんでいます。
「コロナ禍での取り組みとして、何ができるだろう?」と考えている時に、緊急事態宣言も発令されたこともあり、今年は、日常的にオンラインを活用した子育て支援にも取り組んでいる「ピッピおやこの広場はっぴぃ」を中心に学生さんを受け入れることになりました。
まずはオンラインツールならではの動画を生かし、ピッピ・親子サポートネットの各事業所を巡る「ピッピバーチャルツアー」を制作。車で移動しながら街や事業所内の様子を動画で撮影し、初めて出会うピッピのことが伝わるように工夫しました。
学生さんからは、「市ヶ尾駅を中心に、拠点が置かれ、住宅街に、地域に溶け込む姿、そして子どもが好きなように過ごせること、台所が開かれていることなどからも、親しみやすい家庭的な様子がよくわかった。」との感想をもらい、伝えたいことが伝わったことにホッとしました。
はっぴぃ広場では、学生さんたちもオンラインストレッチイベントに参加してもらい、実際に身体をほぐしながら広場の利用者と関わる機会を作り、親子が過ごしている普段の広場らしい様子を体験してもらいました。また、広場と一時預かりがある親子支援についてもお話しし、「支援とは一方方向ではなく関係性を作ること、ひとりひとりに寄り添うこと」と言った意見をもらいました。何より、これから学びを深めていく学生さんたちに、切れ目のない親子支援への必要性が響いたことに嬉しく思います。私もまた、広場において、少しずつお互いを理解し合うにはどうしたらいいかなど、この体験を通して、あらためて多くのことを考えることができました。
最後に、ピッピ・親子サポートネットの研修にも参加してもらい、一時保育やアウトリーチ支援など多様な支援のあり方について共に学ぶ時間も持ちました。これらが、若い世代の皆さんにとって、さらに視野を広げる機会となることを期待します。
10月23日には、アクションポート横浜のインターンシップ報告会が開催されました。ピッピにインターンシップした学生さんからは「この体験を経て次年度のゼミの方向性を決めることが出来ました」「食支援であるフードパントリーにとても興味があります」「地域に開く窓として、“困ったときはいつでもきてね”という在り方を、私も今後活かしていきたいと考えます」と感想をもらいました。
また、大学の先生からは、「コロナ禍での厳しい状況でのインターンシップは今しかできない体験、今までの生活なら気づかなかったことに気づいた自分、行政や企業ではできないことをNPOが支えていることに関われた経験を生かしてほしい」とのお話もあり、私たちの立ち位置を再確認し、後押しされたようにも感じました。
インターン生の皆さん、これで終わりではなくこれからもつながれるように、いつもで待っていますよ!
いまだ様々な制限がある生活が続きますが、共に前に進んで行きましょう。
(ピッピ親子サポートネット理事/ピッピおやこの広場はっぴぃ施設長 岡田綾子)