知恵と想像力とつながる力で、前に進みます~2020.5.27第16回総会

 2020年の始まりと共に、新型コロナウイルス感染症が戦後最大の社会・経済的な問題として世界中に広がっています。
 私たちが取り組む保育も介護も人と人が接することで成り立つしごとであり、新型コロナウイルスは、そんな現場を直撃する「脅威」として私たちに否応なく迫ってきています。
この感染症の発生と広がりを受け、2020年4月7日には7都道府県を対象に国の緊急事態宣言が出され、さらにその10日後には、全国を緊急事態宣言の対象地域とする事態になりました。
毎日のように、国や自治体からの取り組み方針や通知が現場に届く中で、私たちは利用者もスタッフも共に感染リスクを避けつつも、必要な人に必要なサポートをどのように提供するのか、日々、悩み戸惑いながらも前に進んできました
 働いていてもいなくても預かる、ともに育ちともに暮らす、場をひらく、人を活かす、現場から社会を変えるといった私たちがミッションとして掲げていることと、今迫られる選択にはあまりに大きなギャップがあります。この困難な状況の中で、私たちができることは何なのかを問いながらの日々です。
 ウイルスは、それ自体は生命を持たず生物に依存して広がるものであること、また完全に消滅させることはできない、より影響を小さくしながら共存していく術を私たち人間は獲得しなければならない、といわれています。
 以前、私たちは「インフルエンザワクチン」に対してどのように考えたらよいのかを学ぶ研修会を持ったことがあります。その際、赤ちゃんがいろんなものをなめて確かめながら、そのことによって腸内細菌を増やし、抵抗力や治癒力を培っていくことを学びました。
 自然界の一員である私たち人間が、持続可能性を考え、様々な自然の脅威と折り合いをつけながら生き延びていくことが試されていると、あらためて感じています。
 こんな時だからこそ法人内外の知恵と想像力をあつめて、今、必要なこと、できることは何?と自らに問いながら、そして社会で様々な課題に取り組む方々とつながり前に進みます。
                           2020年5月27日  友澤ゆみ子

2020年5月27日、第16回定期総会を開催しました。法人創設以来、初めての書面評決・委任状を中心にした総会でしたが、会員の総意により方針を決定し、新年度をスタートしたことを報告します。