多機能型保育のお仲間訪問

~Azonoにこにこ駅小規模保育園は、地域の子育て家庭と伴走する場所
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7月18日、高知市薊野にある小規模保育園「Azonoにこにこ駅」さんを訪問しました。
喫茶店だった場所を改装した園は、住宅地の中にある2階建てのおしゃれな建物。元のつくりを活かしながら子どもたちの過ごしにあった細やかな配慮がされています。
園長の田渕さん、以前は200人規模の保育園で長年勤めていた方ですが、定年退職を機に、これまで大型保育園ではできなかった小さくて家庭的な保育所をつくり、ひとりひとりの子どもや保護者によりそい育む保育がしたい、そして世代を超えた交流ができる保育園にしたい、と一念発起。
2015年に子ども子育て支援新制度がスタートし、小規模保育制度というのが始まったことを知り「これだ!」と思い、何か小規模保育制度に関する情報が無いかと情報を検索する中で全国小規模保育協議会のホームページを発見。協議会の相談窓口の門をたたいてこられたのです。協議会の相談に申し込まれて、ピッピ・親子サポートネットが運営している大場町みんなのいえ・大場りとるピッピ(定員6人の小規模保育事業、介護保険事業のデイサービスと併設)を見学に来られて、高齢者と子どもたちの交流の様子を見学、前に進む思いが高まったとのうれしいコメント。
高知市の条件をクリアするために、まずは認可外保育室の運営から始めたものの、なかなか定員には程遠い利用の中で、一時保育又子育てに孤立する方の応援もしながら頑張っていたところ、こんな田渕さんの活動を地元の高知新聞がキャッチして記事に掲載(2016年6月)。これが、何と高知県の「多機能保育」のモデル事業に取り組むきっかけにつながりました。
2017年4月からは小規模保育事業として高知市の認可を受け、また地域の子育て支援・高齢者との交流などを目的とした高知県「多機能型保育」支援事業の取り組みも始まっています。既に近くの高齢福祉施設との交流も始まり、また園舎の前にはコンテナを改造したサロンスペースも用意されています。保育園の2階には親子で来てくつろげるゆったりしたスペースもあり、今後、ますます地域に必要とされる存在になっていくことが期待されます。Azonoにこにこ駅を見学して、ますます「小規模保育」には多様性、可能性がいっぱい!と実感し元気が出た訪問でした。 (友澤ゆみ子 記)