「しー」の答え…
こんにちは、ピッピ移動支援事業となりのいえ金子です。
暑い日々が続いています。
移動支援には厳しい時期がやってきました…
暑さ回避ということで横浜美術館へ。

イベント情報を探していたら、こんなのがありました!!
横浜美術館で始まったイベント。
イベント初日ということもあり、結構な人がいたように感じます。

子どもたちにも、大人にも人気なピタゴラスイッチ…
人を惹きつけるのは単純な創りに見えるけど、それを越えた創造力?

よく見る装置がいくつもありました。

独創性を鍛えるのは、個人的にはこどもの時の遊び方や柔軟な発想が大切な気がします。

こういう分かりやすい絵の方がテンションが上がります。

自分には書くことも想像することも理解することもできない…
それが芸術の世界なのかもしれません。

ピタゴラスイッチの番組の中に「アルゴリズムたいそう」というものがあります。
「アルゴリズムたいそう」とは「たくさんの人が異なる動きをするとぶつかってしまう」という問題を解決する手続きとして、ある手順(=アルゴリズム)を定めることによって「ぶつからない」ことを実現する体操です。
自分たちの支援の中でも「支援の手順書」を作成し、利用者さん本人が安心する流れを作ったり、支援者が変わっても同様の支援が行えるようにする場面があります。
今日の支援の中で、ちょっと面白い場面がありました。
小さな声が苦手な利用者さんが、赤ちゃんの泣き声で少しイライラしてしまい、声を上げる場面がありました。
周りの人がビックリしないように「静かにしよう」と人差し指を口元に持っていき「しー!」と伝えると、同じ動きをして「しー!」と言ってくれました。
少ししてから、ノートとペンを出して「しー」と書いてきました。
注意されたことを気にしているのか?ヘルパー間で少し会話をしていたのが気になったのか?
その後もしきりに「しー」と言ってきます。
あまりにも何度も言うため、この「しー」は「静かに…」の意味ではないような気がして、「しんよこはま?おしっこのしー?㏄レモンでも買う?」など色々聞いてみましたが、教えてくれるのは「しー」だけでした。
新横浜駅は無事に通り越し、トイレに連れて行ってみたり、飲み物売り場に行ってみても、なんか違う…
「もっとなんかヒントがないと分からないよ~」と伝えても、「しー」と何度も言う利用者さん。
自宅に帰り、お母様に伝えたところ「明日、ディズニーシーに行くんです!!」と教えてくれました!
「あ~、それを一生懸命伝えてくれてたんだ…」と納得できました。
多分、「しー!」と注意されたタイミングで本人は明日のことを思い出し、「しー(静かに)」が「しー(ディズニーシー)」になったようです。
アルゴリズムのようにトラブルが起きないようにすることも大事ですが、システムでいう「バグ」やちょっとした「トラブル」は解決するとさらにシステムや自分たちに置き換えると支援力が強化されていくように感じます。
自分たち支援者は、少しでも利用者さんの言葉や行動に意味づけし気持ちを汲み取り、心を通わせています。
ただ、「しー」の本当の答えを知っているのは本人だけです。
あれこれ考えながら、その利用者さんに今度あったら「(ディズニー)しー」は楽しかった? と聞いてみようと思う自分でした!!